NEWSお知らせ
2022.12.19
令和4年11月30日(水)、埼玉県工業団地連合会の会員である浦和工業団地協同組合にて視察研修会を開催しました。
はじめに、埼玉県工業団地連合会 三上誠会長が挨拶を行い、浦和工業団地協同組合 渡邊伸治理事長による視察企業の紹介、また会員企業の代表が挨拶を行った後、以下の通り視察研修を実施しました。
(1)組合員企業・組合の視察
①株式会社タイネツ
株式会社タイネツは、耐熱ファンの設計・製造や、切削加工・溶接にて機械部品などの製造を行う加工事業を行っています。「タイネツ」の社名の通り、「高温に耐える(耐熱)」の他、「低温に耐える(低熱)」、「腐食に耐える(耐蝕)」、「長寿命」、「特殊ガス雰囲気や真空での軸シール」等、顧客の様々な要望にオーダーメイドで対応できることが強みであるとともに、他社製品の修理やメンテナンスにも対応しています。
株式会社タイネツホームページ http://tainetsu.co.jp/
②株式会社中村製作所
自動車、建機等の部品等を供給しています。他社には無い耐熱鋼のプレス加工が得意で、鉄板はもちろんSUS材の絞り加工実績も多数あります。
自信をもって顧客に提供されているのは、Q・C・Dのトータルバランスであり、社内では、作ることが楽になるよう5Sを展開するとともに、生産管理・受注出荷管理・在庫管理の向上に努めています。視察研修の参加者は、プレス現場の視察を行いました。
株式会社中村製作所 https://www.nkss.work/
③ネットワーク型防犯カメラ並びに浦和工業団地協同組合事務所の視察
続いて工業団地内を移動、組合事務所へ向かい、工業団地内設置のネットワーク型防犯カメラ(令和3年度に中小企業組合基盤高度化支援事業(中央会補助金)を活用)の視察を行いました。組合事務所設置のモニターを通して、稼働の様子を伺うことができました。
渡辺事務局長より、導入前は、組合員企業の「ボランティア」による巡回監視に頼っていたこともあり、組合員の負担も大きかったが、防犯カメラシステム導入により、スマートフォンやタブレットから、会社を離れていても、夜間や休業時にリアルタイムに状況把握ができる点や、隣接する鴨川の水位が確認できる点など、導入のメリットは大変多いとの説明が行われました。
特に、本組合は令和元年東日本台風により被害を受けており、防犯カメラの導入は、BCP対策の大きな一助となっています。また工業団地では、夜間だと無人になってしまうこともあるため、以前は盗難や不法投棄等の被害も多かった。夜間でも鮮明に映る防犯カメラの導入により、被害の摘発に繋がったとの話がありました。また、防犯カメラの近くに、多言語表示で「防犯カメラ作動中」と書かれた看板を設置することで、大きな抑止力に繋がっている等の工夫が紹介されました。
参加者それぞれが所属組合の設備と比較し、積極的に質問・意見交換が行われました。
④白川舞台機構株式会社
本企業は、舞台設備にまつわる全ての工程を自社で行っています。設計、製作、施工、保守管理の4事業をそれぞれの担当者が対応し、一貫した管理体制を整えています。日本全国の舞台設備を担当しており、北海道から九州まで幅広く舞台装置を提供しています。特に学校 や市民ホール等の公共事業の案件も数多く施工しています。なかでも、平成10年に行われた長野オリンピックの聖火台・演出機構施工も手掛けていて、直近では、さいたま市大宮門街内に新設したRaiBoC Hall(レイボックホール)の舞台の施工も手掛けているとの紹介がありました。
白川舞台機構株式会社 http://www.shirakawabutai.com/
⑤株式会社和幸製作所
屋外筐体や交通信号機器の製造を行う会社です。交通インフラ製品等、筐体技術と品質は、現在幅広い産業分野で認められ、十分な満足と信頼を顧客より得ています。筐体板金から塗装・電子機器の組付・検査に至るまでの一貫した生産体制により、一層の高品質な製品を提供しています。
株式会社和幸製作所 http://www.wakoindustries.com/
⑥株式会社渡辺製作所
本企業は、100年以上の業歴を誇り、一貫して各種通信用機器の開発と生産を継続され、通信用のコネクター等の製造から、光ファイバー技術を活用したセンサーの開発製品化等、創業以来高い技術力を維持し、日本電信電話株式会社をはじめ、各納入先に継続納入しています。近年では、通信業界はもとより、建設、自動車等、様々な業界に取引先を広げています。 実際に、樹脂を高温で溶かし金型に流し込む樹脂成形等の製造工程を視察しました。また参加者と、同社の従業員の方と意見交換する等行いました。
株式会社渡辺製作所 http://www.watanabe-mj.co.jp/
(2)浦和工業団地協同組合 概要説明
株式会社渡辺製作所にて、浦和工業団地協同組合 渡邊伸治理事長(埼工連副会長)より組合の概要や特色について、スライド資料を基に説明がなされました。今回、時間の都合上、視察を行わなかった組合員企業の紹介や、組合主催イベントの紹介等も行われました。
浦和工業団地協同組合 https://r.goope.jp/urawa-kd
参加者は、組合や各企業において、説明や質疑応答を通じて理解を深めることができ、大変有意義な視察研修会となりました。
本研修会は、会員企業同士で製造現場等における様々な課題に対して、どのような改善策を用いて解決することができたのか等情報交換することで、自社にない視点や発想の転換に資することが目的です。
本連合会としては、次年度も引き続き開催していく予定です。